特徴が出るアイスプラント栽培

 

アイスプラントは植物の耐塩性研究におけるモデル生物として栽培方法についても注目が集まっているわけですが、日本ではもともと佐賀大学の農学部が有明海沿岸の塩害対策に役立てられないかと考えて植えていたのがきっかけとなっているそうです。

 

しかし、栽培を続けているうちに、どんな環境でも生育できて、しかも生食すると塩味がする、という他には類のないユニークさが着目されるようになり、その方向を変えながら栽培研究が進められていったのです。実際、農家の勉強会で出品された時でも「実におもしろい」とかなり好評だったということです。

 

佐賀県のバラフとクリスタルリーフと名付けられたアイスプラントは、もともとコマツナの水耕栽培をしている農家が多い地域で、第二の水耕栽培可能な品目として取り組まれ、実際に栽培してみると害虫にも強く、しかも無農薬栽培も比較的簡単な最適野菜となったのでした。

 

佐賀県ではビニールハウスでの栽培ですが、塩水を使ったものとなっており、味も非常にいいそうです。ちなみにアイスプラントは、生育時期(初期、中期、後期)や栽培環境、栽培方法、栽培者によってまったく違う成長をするため、それぞれの産地の特色も出しやすく、その点でも楽しみな植物となっています。